第2回『学習机選びの必須ポイント』
2011.10更新

一般的に使われている学習机を思い出してください。
目の前に板や本棚があり、そのことによって視界が遮られたり、雰囲気が重苦しいなどと感じたりはしませんか?
私は、そのような学習机に座ろうという気が起きなかったものです。
では、学習机には何が必要なのか?その机に行って座りたくなる。
そうした心地よさが一番大切な要素だと考えています。
そして当然ですが、学習のための机ですから集中しやすく、使い勝手もよく、物の出し入れが容易であるということがポイントになります。
私が学習机として横長のものを推奨してきたのはそこに理由があります。
横長の机は目の前には板や本棚がなくすっきりしています。
そしていろいろな物を横に置くことができ、デッドスペースを減らし、効率的に机の上を使うことができます。
そして自分自身で実践してみて意外だったのは、整理には、引き出しではなく、トレーを使うことが大変便利だったのです。
教科ごとに必要な教材や文房具を入れ、学習を変えるときにはそのトレーの入れ替えを行う。
そうすることによって効率的に使う教材を切り替えることができ、結果として学習の集中を妨げることがなかったのです。
このように学習を心地よく、そして効率よく行う。そうしたことが学習机に求められる必須のポイントだと思っています。
また学習机は、子どもたちの学習スタイルに応じて変わっていく要素も必要です。
最近では、パソコンや電子辞書など、様々な新しいタイプの学習用具も出てきています。コンセントが自由に抜き差しできたり、照明を自在に照らすことができたり。
そうした使い勝手もサポートできる、発展性のある机であってほしいと思います。
学習机は長く使うものです。それだけに基本的なポイントは必ず押さえて選択してほしいと思います。